コラム インプラント

2012年3月15日 木曜日

適応症(インプラントを受けるにあたっての全身疾患・年齢)

糖尿病の方が歯科治療を受けるにあたって大事なのは、血糖値が良好にコントロールされているかということです。コントロールの指標は、変動の激しい血糖値 正常80-120mg/dl より過去1-2ヶ月の血統レベルと相関する糖化ヘモグロビン 基準4.3-5.8% を重視すべきです。コントロールが良好ならたとえインシュリン注射をしていても、ほとんど問題なく歯科治療が受けられます。

ただインシュリン注射をしていたり、血糖降下剤を飲んでいる方は昼食前や夕食前の空腹時の治療は低血糖の発作が起きやすいので、朝、注射をしたり、薬を飲んだ後、十分な朝食を取って1-3時間以内、すなわち午前の早い時間に治療を受けるようにしてください。
血糖値のコントロールが不良の方、すなわち高血糖の方はインプラント治療を見合わせたほうがいいと考えます。(内科主治医との連携で行えることもありますが、より慎重になるべきと考えます。)

糖尿病とともに注意しなくてはならないものに高血圧症を伴う脳血管障害があります。これらは、術前・術中の管理が重要になります。その中でも最高血圧180以上最低血圧100以上で降圧剤でのコントロールができていない患者さまは、内科医の下で血圧管理をしていただいた後に歯科治療をうけることとなります。

高血圧症
    収縮期血圧・・・150mgHg以上
    拡張期血圧・・・ 95mgHg以上

        正常値は140mgHg以下・95mgHg以下である。
        歯科治療時には通常よりも血圧は10~15mgHgは上昇する。
        インプラントなどの外科処置時は20~30mgHg上昇する。


    このことから、高血圧症の方のインプラント治療においては心電図モニタの管理の下で行うことが、患者さまにとっても安全ですし、我々歯科医にとっても安全な方法と考えます。

糖尿病
    血糖値の正常値は、

        110mg/dl未満(空腹時)
        140mg/dl未満(食後2時間値)

    糖尿病の診断値は、空腹時126mg/dl以上・食後2時間値200mg/dl以上

    インプラント治療等の外科処置で注意しなくてはいけない点に、感染・易出血性・血圧の変動が激しい・処置後の空腹時の問題があります。

    インプラント等の外科的処置においては、空腹時150mg/dl以下・食後2時間値200mg/dlであれば可能と考えられるが、内科主治医と連絡をとり処置を進めていくことが望ましいと考えます。また、外科処置後は食事を取れないことが多く、低血糖になりやすいので注意が必要となります。(症状は手の震え・冷や汗など)

年齢
    最後に年齢についてですが、インプラント治療を受けるに当たっての年齢の上限はございません。
    一般的には顎骨の成長が終了する思春期以降であればインプラント治療は可能とお考えください。