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再生療法が必要なケース

インプラント治療を受けるために再生療法が必要なケース

インプラント治療を行う上での骨移植の必要性について

インプラント治療を行い、成功へと導くためには、インプラント体(フィクスチャー)を適切な深さ、幅に埋入するための歯槽骨の幅や量が必要となります。しかし、現状では骨量が不足している患者様は多くいらっしゃいます。
その場合、インプラント治療は不可能かというとそうではなく、骨料が不足しているところにお口の中の他の場所から骨を採取し、それを足してあげればよいのです。それが骨移植です。
インプラント治療を長期的な安定したものとし、また明るい食生活、素敵な笑顔を長く保つためには非常に有効な方法です。

歯槽骨の吸収 なぜ、骨の吸収また骨の不足がおこるか?

歯槽のう漏(歯周病)
歯槽のう漏によって、歯槽骨が吸収していくと、骨の幅や高さが減少していきます。歯槽のう漏(歯周病)とは、プラーク(歯垢)のなかの細菌が歯周ポケット という歯と歯肉の間にある溝から侵入して歯を支えている歯槽骨を破壊して食べつくして、やがて歯が抜け落ちてしまう病気です。
このように歯が抜けるようになったときには、骨の吸収はかなり進んでいて、歯槽骨はかなり後退していることが予想できます。

上顎洞の存在
上顎の骨を隔てたすぐ上、頬骨の奥に上顎洞というものが存在します。この空洞は鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨によりまん中で左右にわかれています。この 空洞が生まれつき下の方へ、つまりお口の近くにある方は、上顎の骨が薄くなっています。(1~2ミリほどの厚さしかないケースもあります。)

入れ歯を長く使っている方
入れ歯を長く使用していると様々な方向から歯槽骨に圧力がかかり水平的に骨が吸収されることがあります。

骨移植の手順

術前検査~最初の段階で、骨の量、幅、形を十分把握する必要があります。
外から見て歯肉が十分な厚みがあるから骨量・幅も十分あるかというと、じつは中の歯槽骨は吸収が進んでいて、見た目ほど骨がないケースがあります。レントゲンやお口の模型をつかって、十分精査する必要があります。

前処置~骨を移植する部位の周囲に歯周病やむし歯がある場合には、きちんと治療したのちに移植をおこなう必要があります。
これは、移植部の感染防止には必ず必要となります。

移植手術~通常、静脈内鎮静法を施したのち、局所麻酔でおこないます。
手術時間はだいたい2時間程度です。
骨を採取する場所ですが、オトガイ部(下顎の中央部)または下顎枝部(下顎の親知らずがある位置の奥)から採取します。
採取の方法は、歯肉を切開した後、ドリルで削って取っていきます。また、コンコンとノミを使っても採取します。(型はブロック状か細かく砕いた形で切り取ります。)採取したところはそのまま自然に元の状態に戻ります。

次に移植ですが、骨の不足しているところに、ブロック状に採取した骨をネジで止めます。その周囲に細かく採取した骨を貼付けるようにおき、メンブレンという人工膜を移植した骨の上にかぶせます。
その後、歯肉をもとの位置に戻して糸で縫います。

※おおよそ、上顎の場合で6~8ヶ月、下顎の場合で4~5ヶ月で骨が見事に結合されます。
※手術が終了した後は腫れや痛みが1週間ぐらいあることが予想されます。ピークは手術後2、3日です。また、内出血をおこして、お顔に赤紫色の斑点がでることも予想されますが、おおよそ2~3週間でなくなりますので、心配いりません。

移植後4~8ヶ月でインプラント手術が行えます。
移植の後、きれいに骨が結合されていることを確認した後、インプラント1次手術を行います。

サイナスリフト

サイナスリフトとは、上顎の奥歯の歯槽骨(歯を支える骨)が薄くなっているケースで、骨量・骨幅を増大させる方法です。

上顎洞(サイナス)と歯槽骨

上顎洞(サイナス)と歯槽骨

歯槽骨の吸収、上顎洞の拡大

歯槽骨の吸収、上顎洞の拡大

○ インプラント埋入可能
× インプラント埋入不可能

オレンジ色の部分に骨を移植したことで、インプラント治療が可能になりました。

6ヶ月後には歯が装着されました。

骨移植

骨移植とは、インプラント埋入時に骨が薄いことによりフィクスチャーが露出してしまったケースや、手術前に骨が薄い(高さがない)ケースにその骨の量を増大させる方法です。

歯が存在するときは、歯根と歯槽骨の関係はこのようになります。

歯が存在するときは、歯根と歯槽骨の関係はこのようになります。

元々この位置に歯があったのですが、歯を失うことにより歯槽骨が吸収してきております。

元々この位置に歯があったのですが、歯を失うことにより歯槽骨が吸収してきております。

このように骨を吸収して足りない部分に骨移植を行います。

このように骨を吸収して足りない部分に骨移植を行います。

骨移植後、6~8ヶ月ほど経過してインプラントを埋入します。このように吸収が起きていたところに十分骨が再生しています。

骨移植後、6~8ヶ月ほど経過してインプラントを埋入します。このように吸収が起きていたところに十分骨が再生しています。

歯槽骨は歯を支える役割を持っています。よって歯を失うと歯槽骨の役割がなくなるため、骨は吸収しやすくなります。骨の吸収によってインプラント治療が困難となります。

歯槽骨の吸収 歯槽骨の吸収

GBR法

インプラント周囲には充実した骨が必要となります。
このように一部の骨が不足している場合に、GBR法を用います。

埋入したインプラントですが、歯槽骨の吸収が著しいため、インプラントの表面が露出してます。このような場合ですと、インプラントの長期の安定に不安が残ります。

メンブレンという人工膜が動かないようにスクリューで固定します。

このように4~6ヶ月で新生歯槽骨が再生します。これでインプラント治療にも安定した手後が予想できます。

GTR法

GTR法(組織誘導再生法)とは、破壊された歯周組織を再生させる方法です

A 歯石
B 歯肉が炎症を起こし、歯根膜もダメージを受けています。
C 歯槽骨が吸収を起こしています。

歯肉をめくって患部の隅々まで清潔にします。病原菌に侵された骨の表面も取り除きます。
膜の上から歯肉をかぶせるように戻します。

GTR法(歯周組織再生療法)専用のメンブレンという人工膜です。

膜の上から歯肉をかぶせるように戻します。

A 再生された歯根膜
B 新生歯槽骨